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新年おめでとうございます。
村民の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのことと、心からお慶び 申し上げます。
また、平素より村政にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年を振り返ってみますと、夏は猛暑が続き、農作物への影響が見られました。特にコシヒカリにおいては降雨による倒伏があり収量は低下しましたが、品質は平年並みでありました。米価は近年に例がないほどに上昇し、資材高騰の折何とか再生産できる価格になってきているものと思いますが、今後は価格の安定が望まれるところであります。
一昨年の11月9日に村長に就任してから1年2か月が経とうとしております。この間、「生まれ変わろう湯川村」をスローガンとして掲げた村長選挙において公約としました6つの政策に取り組んでまいりました。
1 結婚・子育て支援につきましては、結婚支援ボランティアが活動を開始したところであり、今後はボランティアの方を増やしながら、結婚を望む独身者に寄り添った支援に取り組んでまいります。また、子育て世代の経済的負担を軽減するために、小・中学校給食費の無償と保育料の無料を実現いたしました。来年度も継続して実施してまいります。
2 教育環境の整備につきましては、児童数の長期的な見通しを踏まえ、子供たちにとってよりよい教育環境の確保と多様な教育活動に対応できる小学校のあるべき姿等を検討するため「小学校のあるべき姿検討委員会」を設置し、議論をしておりますので、今後は委員会からの報告に基づき対応してまいりたいと考えております。また、両小学校のプール改修工事が完了し、今年の夏からは、安全なプールで水泳の授業ができるようになりました。
3 高齢者支援につきましては、高齢者等の買物や通院などのための移動を経済的に支援するバス・タクシー助成について助成額を5, 0 0 0円引き上げました。今後も買物や通院等に不自由しないよう対策を講じてまいります。
4 地域産業の振興につきましては、持続可能で活力ある農業に向けてスマート農業を推進し、水稲栽培における水位センサーの貸出し、ドローンによる直播栽培や代搔き同時播種の実証実験を行いました。代搔き同時播種では、1 0アール当たり8俵から8.4俵の収穫がありましたので、今後農家の方に普及できる好結果であったと思っております。また、財源の確保と雇用の場の創出のために、交通網の良さを生かして企業の誘致等を行ってまいりたいと考えております。
5 住民活動の推進につきましては、各種ボランティア団体を育成し、イベントなど各種事業にご協力いただく中で、生きがいづくりに繫げてまいります。
6 移住・定住の促進につきましては、湯川村の魅力を発信するとともに、空き家・空き地の活用や若者への定住促進補助などにより移住・定住を促し、地域の活性化を図ってまいります。
令和7年度は、村づくりの指針である第5次湯川村振興計画が終了しますので、今後村が目指す将来像を描きながら次期計画を策定してまいります。また、公民館と保健センターの機能を併せ持った複合施設について、令和10 年4月に開所できるように基本設計を行ってまいります。
皆様の声を大切にし、「豊かで希望がもてる湯 川村」を創るため、村政運営に全力を傾注して邁進する覚悟でありますので、村民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして夢と希望に満ちた一年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。