国指定文化財
指定年月日
昭和2年4月5日
所在地
大字勝常字代舞1737 [地図]
所有者
勝常寺

勝常寺の諸像のなかで2番目に大きい。ケヤキの一木造りで、像内に内刳りを施していない。平安時代前期の作であるが、光背(こうはい)・持物(じもつ)は後世のものである。また頭部~腹部の部分と手首の部分についても、後世に漆(しっ)箔(ぱく)を施している。そのなかでも顔は金箔を押すために彫り直され、表情が平滑である。しかし、堂々たる体躯や幅の広い衣の表現は、もう一体の地蔵菩薩(雨降り地蔵)と同様、天平様式の伝統を引き継いでいる。宝物殿が建てられる前には薬師堂に安置されていた。
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