国指定文化財
指定年月日
昭和4年4月6日
所在地
大字勝常字代舞1737 [地図]
所有者
勝常寺

通称「雨降り地蔵」といわれ、大正の初期まで境内の池にて灌水(かんすい)供養(くよう)が行われていた。
内(うち)刳(ぐ)りをしないケヤキの一木造である。平安時代前期の作で、持物(じもつ)は後世のものである。全体的に当時の顔面を保っており、表情は柔らかく慈悲に満ちている。衲(のう)衣(え)の手法はもう一体の地蔵菩薩と同様、天平様式の伝統を引き継いでいる。
なお、雨乞いの際水をそそがれていたため、像の前面、特に胸部から腹部にかけて著しく朽ちている。
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